埼玉県受験動向
■前期募集編
<選抜方法>
内申書(調査書)・国数英理社5教科の学力検査・実技試験や
面接(※)を総合した成績で合否が決まります。
昨年から学力検査の得点のほか、調査書の得点および実技試験
(面接)の得点に、各校が独自に定めた定数をかけた合計点で
選抜される「加算方式」になりました。そのほか、専門学科・
コースでは体育・音楽・書道等の実技検査や英語による問答が
実施される学校もあります。
(※)学校によって実施しないところもあります。.
2011年度入試への注目点 前期募集の比率UP!原則として学力検査が必須に★
平成22年度入試から埼玉県公立高校の入試制度が大きく変わりました。
(上図参照)最大のポイントは前期募集の募集定員の比率が高まったことです。
普通科では定員の75%、専門学科では100%という学校も多く、
8割が前期で合格するようになりました。
また、国数英理社の5教科の学力検査が必須になります。
試験時間は国・数・英は50分、理・社は40分で、各100点の
500点満点に改められました。
■後期募集編
<選抜方法>
前期募集同様、第一次・第二次選抜でそれぞれ「学力検査の合計点」
と「調査書の合計点」の比の定数を定めて選抜します。
※第三次選抜を行う場合は調査書の特別活動等の得点をもとに選抜します。
★2011年度入試への注目点 後期募集の人員が大幅減!
学力検査は3教科(国・数・英)
前期入試と入れ替わりで、後期募集の定員は募集定員の20%に
なりました。普通科と専門学科のうち外国語科・理数科・人文科・
国際文化科は定員の25%程度を後期で募集します。
その他の専門学科と総合学科で、前期で入学者を決めてしまう学校は、
欠員がある場合のみ後期募集を行うので注意してください。
また、後期募集では国語・数学・英語の3教科入試となります。
試験時間は各教科50分。合計300点満点です。
専門学科など一部の学科では学力検査での傾斜配点も実施されます。
■私立高校推薦入試編
学校ごとに推薦基準を設けています。近年、試験科目を変更したり
推薦基準を前年度より引き上げたりしている学校が目立つので、
志望校の推薦基準ややり方を調べておきましょう。
一般推薦(単願)
出身中学校長の推薦書を必要とし、その学校が第1志望で、
合格すれば必ず入学することを前提として出願します。
併願推薦(B推薦)
他校との併願可能な推薦で、公立併願に限る場合と私立併願可能な
場合があり、基準は一般推薦に比べて高めに設定されています。
入学手続きは、公立発表後か又は何らかの延納措置が設けられており、
第1志望の高校に合格すれば、入学を辞退できます。
自己推薦
中学校長の推薦を必要としない推薦で、自己推薦書の提出で出願できます。
千葉県公立の特色化選抜や神奈川県公立の前期選抜も「推薦」とは
うたっていないものの、実態としては自己推薦と同じと言えるでしょう。
AO入試
もともとは大学入試で行われていた方法ですが、最近では実施する
高校も見られるようになってきました。
学力試験ではなく、出願時に提出するエントリーシートをもとに
総合的に評価して選抜します。
総合的な、「分析力」、「判断力」、「コミュニケーション能力」
が必要になります。
その他
多様な能力の生徒を集めるために、「一芸一能」や「スポーツ実績」、
「特待生」などでの推薦募集も広く行われています。