■都立高校推薦入試編
選抜方法
内申書(調査書)・面接を総合した成績で合否が決まります。
※自己PRカードは点数化されず、面接の資料など選抜資料として総合的に活用されます
作文・小論文・実技試験などを実施する場合は、その結果も総合して合否が決まります。
ポイント1:調査書点の確保が大切!
多くの学校では調査書の比重が大きく、ここで差がつくと合格は難しくなります。
また、志望校が「評定」と「観点別学習状況の評価」のどちらを
活用するかによって、内申対策は変わってきます。
ポイント2:面接対策は必ずやろう!
絶対評価が導入されてから、従来ほど調査書点で差がつかなくなり、
それ以外の検査が合否を左右するケースが増えてきています。
面接は全校で行うので、必ず練習をしましょう。特に
「パーソナル・プレゼンテーション」や「自己PRスピーチ」
などを行う学校は、比重が大きく重要になる場合が多いので、
事前に準備をしておきましょう。
ポイント3:小論文・作文・実技試験も合否に影響あり
小論文、作文、実技試験を実施する学校・学科(コース)では、
その結果が合否に大きく影響する可能性が高いので、対策は不可欠!!
(※特に実技試験や小論文は総合成績に占める割合が多い)
過去の出題傾向を確認して、きちんと対策をたてましょう。
入試の注目点 推薦入試の倍率が2年連続で上昇!
推薦入試の平均応募倍率は3.03倍で6年ぶりに上昇した昨年を上回りました。
特に普通科は3.31倍。コース制・単位制を除くと3.51倍と
普通科は厳しい入試が予想されます。
また、普通科の男女別では、男子3.08倍(昨年3.09倍)に対して
女子は3.99倍(昨年4.04倍)と例年どおり女子の高倍率が目につきます。
普通科、とくに女子は厳しい入試になるでしょう。
※前年高倍率だった高校は、今年も高倍率になることが多いので要注意です。
■都立高校一般入試編
ポイント1:共通問題校は何よりも基礎・基本が大切!
調査書が絶対評価に変わってから、調査書点よりも学力検査点の
比重を大きくする高校が増える傾向にあり、学力検査が重要になってきます。
志望校が共通問題であれば、それほど難問は出題されないので、
まずは5教科の基礎・基本をしっかりと固めておくことが大切です。
それから過去問を解いて出題の傾向をつかみましょう。
ポイント2:独自問題校は志望校に合わせた対策を!
志望校が自校作成の「独自問題」による入試を行う場合、共通問題に
比べてかなりレベルの高い問題が出題されます。
細かい出題傾向は学校によって違うので、志望校に合わせた対策をしましょう。
ポイント3:絶対評価だからこそ調査書点をしっかり!
調査書が絶対評価になった影響で調査書点の比重を軽くする高校が
増えていますが、それでも総合得点の3割は占めています。
受験生全体の調査書点が高くなっているので、学校の授業や提出物、
試験は決しておろそかにしないようにしましょう。
入試の注目点 年々高まる都立受験の人気!
平均倍率は、応募・受験・実質すべての倍率が前年に比べて厳しくなっています。
進学指導重点校は全体的に人気ですが、特に男子の高倍率が目立ち、
厳しい入試が続きそうです。
進学指導重点校だけでなく、旧学区の2・3番手校、それに続く
4・5番手校あたりでも高倍率の学校が増え、入試では
旧学区の普通科は2倍前後の学校も多くありました。
■私立高校推薦入試編
学校ごとに推薦基準を設けています。
近年、試験科目を変更したり推薦基準を前年度より引き上げたり
している学校が目立つので、志望校の推薦基準ややり方を調べておきましょう。
一般推薦(単願)
出身中学校長の推薦書を必要とし、その学校が第1志望で、
合格すれば必ず入学することを前提として出願します。
併願推薦(B推薦)
他校との併願可能な推薦で、公立併願に限る場合と私立併願可能な
場合があり、基準は一般推薦に比べて高めに設定されています。
入学手続きは、公立発表後か又は何らかの延納措置が設けられており、
第1志望の高校に合格すれば、入学を辞退できます。
自己推薦
中学校長の推薦を必要としない推薦で、自己推薦書の提出で出願できます。
千葉県公立の特色化選抜や神奈川県公立の前期選抜も「推薦」とは
うたっていないものの、実態としては自己推薦と同じと言えるでしょう。
AO入試
もともとは大学入試で行われていた方法ですが、最近では実施する
高校も見られるようになってきました。
学力試験ではなく、出願時に提出するエントリーシートをもとに
総合的に評価して選抜します。
総合的な、「分析力」、「判断力」、「コミュニケーション能力」
が必要になります。
その他
多様な能力の生徒を集めるために、「一芸一能」や「スポーツ実績」、
「特待生」などでの推薦募集も広く行われています。