■前期選抜編
<選抜方法>
内申書(調査書)・面接・各学校で実施される検査結果を総合した成績で合否が決まります。
(※自己PR書は点数化されませんが、学校によっては面接点などに反映されることがあります)
また、内申や活動実績、意欲を重視する学校などさまざまです。
ポイント1:まずは内申点を上げておこう!
総合的な選考といっても、内申点の占める割合は大きいです。
特に上位校ほど内申重視の傾向にあります。まずは、
中間・期末テストに集中することと、教科外の活動にも積極的に
取り組んでおくことが大切です。前期選抜は倍率も高くなっているので、
内申点を1ポイントでも上げておくことが合格への近道です。
ポイント2:学校独自の基準を研究しておこう!
内申点の順ではなく、調査書の記載内容や面接、実施検査の結果で
逆転できる学校も増えてきました。
実際に過去の結果を見ても、内申で「オール1」の差があっても
逆転可能な学校が多く、特に2番手校以降では内申以外で
決まっているような学校もあります。学校の特色を知り、事前に
公表される“重視する内容”や学校独自の選抜法を調べることが必要になります。
ポイント3:進学校では進路実現の意欲をアピール!
前期選抜で提出する自己PR書は面接の資料となりますので、高校生活への
意欲や抱負、中学での活動状況などをしっかりアピールしておきましょう。
特に進学校では、進路希望の実現に向けた意欲を問うところが多いので、
はっきりと将来の希望を考えて、伝えることが大事です。
2011年度入試の注目点 人気校は高倍率に!
22年度全日制の前期選抜で一番倍率が高かったのは横浜翠嵐の
4.70倍で、市立横浜商業(国)の4.60倍、中央農業(畜産科学)の
4.32倍と続きます。23年度もこうした上位校や人気校、
特色のある学校は高倍率になる予想なので、注意が必要です。
23年度入試も大きな変更はありませんが、募集枠や実施検査の
変更には気をつけましょう。合格するには志望校の選考基準を確かめ、
自分に合うか探ってみることが大切です。選考方法が自分に
合わないようなら無理して受けず、学校の先生に相談した上で
後期選抜に照準を合わせたほうが得策な場合もあります。
■後期選抜編
ポイント1:内申点アップと独自問題への対応力を!
普通科では選考が数値中心で行われるため、まずは目指す学校が
内申点重視型か、学力重視型かを調べておくことが必要ですが、
どちらにしても内申点アップは重要なカギとなります。
学力検査は基礎をしっかりと押さえ、取りこぼしのないようにしましょう。
特に、独自問題が実施される学校では、他の都県の独自問題や私立の
問題に挑戦するなどして、事前に対応力を身につけておきましょう。
ポイント2:志望校が重視するポイントに合わせる!
専門学科や専門コース、単位制普通科、総合学科では各学校の
重視するポイントに合うかどうかが重要になります。
例えば、英語を重視する学校なら英語の評点や試験得点を伸ばす
ことが必要でしょう。学力以外の検査がある場合は、その対策も立てましょう。
ポイント3:情報を集めて受験勉強の計画を!
選抜方法はすっかり定着しましたが、これまでの結果から各学校で
検査内容の変更などがあるかもしれません。
事前に公表される学校ごとの詳しい選抜基準を確認し、
県のホームページなどとも併せて、志望校の情報には必ず目を通しましょう。
2011年度入試の注目点 上位校や人気校は厳しい入試を覚悟
22年度全日制の後期選抜の実質や倍率は1.41倍と昨年(1.39倍)より上がりました。
特に進学重点校10校川和、厚木などの上位校の人気が高く、
23年度も厳しくなりそうです。 また工業系を中心に専門学科も
人気で、クリエイティブスクールも高い倍率が続いています。
受験生の公立志向はますます強まっているので、納得できる私立高を
必ず押さえておき、公立高校は慎重に選びましょう。
合格を手にするには内申点も入試得点も大切です。特に独自問題の
学校では問題が難しくなっているので、事前に対策しましょう。
■私立高校推薦入試編
学校ごとに推薦基準を設けています。近年、試験科目を変更したり
推薦基準を前年度より引き上げたりしている学校が目立つので、
志望校の推薦基準ややり方を調べておきましょう。
一般推薦(単願)
出身中学校長の推薦書を必要とし、その学校が第1志望で、
合格すれば必ず入学することを前提として出願します。
併願推薦(B推薦)
他校との併願可能な推薦で、公立併願に限る場合と私立併願可能な
場合があり、基準は一般推薦に比べて高めに設定されています。
入学手続きは、公立発表後か又は何らかの延納措置が設けられており、
第1志望の高校に合格すれば、入学を辞退できます。
自己推薦
中学校長の推薦を必要としない推薦で、自己推薦書の提出で
出願できます。千葉県公立の特色化選抜や神奈川県公立の
前期選抜も「推薦」とはうたっていないものの、実態としては
自己推薦と同じと言えるでしょう。
AO入試
もともとは大学入試で行われていた方法ですが、最近では実施する
高校も見られるようになってきました。
学力試験ではなく、出願時に提出するエントリーシートをもとに
総合的に評価して選抜します。
総合的な、「分析力」、「判断力」、「コミュニケーション能力」
が必要になります。
その他
多様な能力の生徒を集めるために、「一芸一能」や
「スポーツ実績」、「特待生」などでの推薦募集も広く行われています。